腰椎分離症とは、主には背骨の下部にある第五腰椎の一部が離れてしまった状態を指します。
特に、スポーツに激しく打ち込む10代前半の男子に多く、激しい運動による疲労骨折が原因であると考えられています。
また、第五腰椎分離症になると、ほとんどの患者さんは無症状です。
つまり患者として病院に行くということもほぼ無いことになります。
あるいは一部の人では腰を反った状態にした時に鈍痛を伴い、または長時間の立ち仕事やデスクワークなどでも伴うことが多くあります。
第五腰椎分離症が原因となって起こる病気は、腰椎分離すべり症やヘルニアなどが考えられますので、痛みがちょっとでもあるという場合や、あるいは痛みはなくても少年期に激しく運動をされたという経験のある方などは、検査をしたほうがいいでしょう。
すべり症になると、下肢にも痛みや痺れなどが起きるようになり、なかなか生活するのも大変な状況になることもあります。
第五腰椎分離症の疲労骨折はこのように少年期に既に起きていますが、大人になってしまうと骨が癒合することはほとんどありません。
少年期に安静にしておくことである程度は可能性があるという程です。
治療には、まず腰に負担のかかる動作や運動はご法度です。
安静にすることは治療の第一と考えなければなりません。
また、コルセットを装着して負担を軽減させることもあります。
また、鎮痛剤や麻酔薬によって痛みを抑え、温熱療法で効果的に筋肉をほぐしますが、激痛などで日常生活に支障があるほどになれば、手術も検討されるようになります。
手術は内視鏡を使用した除圧術が今では主流になっています、この方法では切開するのもほんの僅かですので、退院には3日程度あれば十分という方も多くなります。
あるいは金属製の機具で骨を固定したり自分の骨や人工の骨を移植したりする方法もありますが、身体に負担が大きいという欠点がありますので、高齢者の方にはあまりお勧めできません。


